PFI用語集 A~E

索引

アルファベット順 A~E F~J K~O P~T U~Z
五十音順 あ行 か行 さ行 た行 な行
は行 ま行 や行 ら行 わ行

A~E

BLT
(Build-Lease-Transfer)建設-リース-譲渡

事業主体は工事完成後、公共体に施設をリース、運営させ、リース代を受け取って投下資金を回収した後、所有権を引き渡す

BOO
Build-Own-Operate)建設-所有-運営

公共体への施設移転を行わないプロジェクト推進方式

BOS
Build-Operate-Sell)建設-運営-売却

事業主体は自らの資金調達によって施設を建設し、当該公共体に売却してその売却益を償還原資とする。事業主体は売却後、公共体とリース契約を結んで施設貸与を受け施設の所有権は持たない

BOT
(Build-Operate-Transfer)建設-運営-譲渡

民間事業者(公共体とのジョイント・ベンチャーを含む)などのプロジェクト事業主体が建設・運営を行い、一定期間経過後に公共体に施設を譲渡するプロジェクト推進形態

BTO
(Design-Build-Finance-Operate)設計-建設-ファイナンス-運営

プロジェクト事業主体は建設後、施設の所有権を当該公共体に引き渡すが、引き続き施設を運営するプロジェクト推進形態。運用収入を公共体と分配することもある。

DBFO
(Build-Transfer-Operate)建設-譲渡-運営

PFIというコンセプトが政府主導で定着する以前の英国における公共事業の民営化手法の一つ

DSCR
(Debt Service Coverage Ratio)デット・サービス・カバレッジ・レシオ

負債に対する収入からの充当額比率
※貸し手は、融資の元利金が予定通り確実に支払われることに最大の関心があるが、元利金返済に回せるキャッシュフローが、その年度に支払うべき元利金に対してどの程度の余裕があるかを当該期間毎に示す指標がこのデット・サービス・カバレッジ・レシオである。
貸し手としては、事業収益が配当にまわされ、債務返済の履行が滞ってしまうことは避けなければならない。このため、この数値が高いほど融資者にとって安全度が高くなり融資条件を有利にする交渉に役立つが、一方「1」を下回らないようにしつつできるだけ低く保つことが、配当を多く出すことにつながり、出資者にとっても利益となる。
DSCR=当該期間元利金返済前キャッシュフロー÷当該期間元利返済額

EIRR
(Equity Internal Rate of Return)自己資本内部収益率

自己資本に対する内部収益率。
資本参加を検討する「株主(事業主)」とは、投資家であり、投資した金額に対してどれだけの投資収益が得られるのかにより投資の可否を判断する。しかしながら、銀行預金や債権投資とは異なり、エクイティから得られる配当などは年度毎に受け取れる金額にバラツキがあるため、その利回りをイメージするのは困難である。そこで、投資金額に対して将来受け取るキャッシュ(配当金等)が、年利回りに換算してどのくらいになるかを数値化したものをエクイティIRRと定義し、投資家の投資判断材料としている。
教科書的な定義は、「エクイティ投資から発生するすべてのキャッシュフローを現在価値に引き出す際、投資金額=すべてのキャッシュフローの現在価値となるような割引率」となっている。
投資判断をする際のポイントは、そのリスクとリターンが見合っているかどうかということであり、エクイティIRRは単にリターンを図るモノサシに過ぎず、その数値が高いか低いか判断は、そのエクイティの流動性や事業が内包するリスクの判断次第と言える。

EPC
(Engineering-Procurement-Construction)

エンジニアリング-プロキュアメント-コンストラクション
機器調達・建設業務。電力や石油/石油科学分野のプロジェクトにおける、エンジニアリング、資機材調達、建設などのハード部分を指す。